悲しい別れ
リメイクするのには、まず帯をほどくところから始まります。
最初は汚れとの戦いです。
アンティークやヴィンテージはそれが味といわれています。
かなりダメージのあるモノはちょっと贅沢ではありますが、いいところをチョイスして使用するように配慮しております。
ただ、やはりどうしても、生地の烈火には耐えきれず、ビリビリと
端の方から、縫い目のところから、汚れたところから、
徐々にビラーっとかなりひどく裂け目が広がります。恐怖と、生地の悲しい最後を見届ての
お別れとなります。
それでも、今のファストファッションの良さでもある、流行のものは
安くて、すぐに着れなくなって、賞味期限は一年もの、と考えると
いいものは長く使えるよう、はるかに超えて(明治大正といった)残っています。
なのに一瞬で寿命を迎えさせてしまいました。。
枯渇してしまうものなので、ヴィンテージのものは大事に形にしていきたいです。